着色フェノール樹脂を含む排水のろ過検証
赤・黒に着色されたフェノール樹脂とジアリル樹脂を含む高濃度濁水で、色の除去性能を検証しました。
排水の色が問題になる理由
埋込樹脂には、試料の識別や作業性のために着色されたものが多く使われます。赤や黒のフェノール樹脂はその代表です。研磨で削られた粉が排水に混ざると、少量でも排水全体が着色されます。
SS値のような数値上の問題とは別に、色の付いた排水は工場内で目につきやすく、排水基準の色度項目に関わる場合もあります。また、排水槽や配管に着色成分が付着すると、洗浄しても色が残ることがあります。数値が基準内でも見た目を理由に対策を求められるケースは少なくありません。
着色樹脂粉の除去が難しい理由
着色成分は樹脂そのものに練り込まれているため、粉が水中に残っている限り色も残ります。染料が水に溶け出しているわけではないので、活性炭のような吸着処理ではなく、粉体そのものを捕集する必要があります。
一方で樹脂粉は比重が水に近く沈降しにくいうえ、粒子が柔らかいためフィルター表面で潰れて目詰まりを起こしやすい性質があります。色を落とすには、この扱いにくい粉を確実に捕集しきる必要があります。
検証条件
- 検証方法:水に樹脂粉末を投入し撹拌した模擬排水を作成
- 混入物:フェノール樹脂粉(赤・黒)、ジアリル樹脂粉
- 使用液:水
- 想定工程:着色埋込樹脂を用いた試料研磨
ろ過の様子
赤黒く濁った水がFILTEXを通過し、色が抜けて透明になっていく過程を撮影しています。色の変化が視覚的に分かりやすい検証です。
検証結果
着色フェノール樹脂粉とジアリル樹脂粉を高濃度で混入させた濁水が、目視で透明なレベルまでろ過されました。着色成分を含む粉体を捕集することで、色そのものが除去できることを確認しています。
なお本検証は模擬排水で行ったものです。実際の研磨排水は金属粉や研磨材が混在するため、条件に応じた個別の検証を推奨しています。
同様の排水でお困りの方へ
埋込樹脂の種類や研磨条件は現場ごとに異なります。FILTEXでは、お客様の実際の排水をお送りいただき、無償でろ過の実証テストを行っています。ろ過後の水をお返ししますので、導入前に自社の排水で性能をご確認いただけます。