鉄系材料+フェノール埋込樹脂の研磨排水ろ過実験
試料研磨で最も一般的な条件のひとつである、鉄系材料とフェノール埋込樹脂の組み合わせ。実際の研磨排水を対象にFILTEXのろ過性能を検証しました。
この排水が発生する工程
鉄系材料をフェノール樹脂で埋め込んで研磨する。これは金属組織観察において最も標準的な条件のひとつです。埋込樹脂は小さな試料を保持し、端面のダレを防ぐために欠かせない材料で、フェノール樹脂は価格と作業性のバランスから広く使われています。研磨工程ではこの樹脂も金属と一緒に削られるため、排水には微細な金属粉と樹脂の削り粉が混ざり合った高濃度のスラッジが発生します。
自動研磨機を使う現場では研磨が連続して行われるため、スラッジの発生量も多くなります。材料試験室、品質保証部門、大学や研究機関の分析室など、組織観察を日常的に行う現場に共通する排水です。
この排水が引き起こす問題
金属粉と樹脂粉が混ざったスラッジは、そのまま排水ラインへ流れていきます。配管内で流速が落ちる箇所に堆積が始まり、時間の経過とともに層を成して内壁に付着します。堆積が進むと流量が低下し、最終的には詰まりに至ります。
やっかいなのは、金属粉と樹脂粉で性質が異なることです。金属粉は比重が大きく沈みやすい一方、樹脂粉は水に近い比重で沈降しにくい。沈殿槽を設けても両方を同時に処理することは難しく、片方が残ります。この混合スラッジをどう扱うかが、試料研磨特有の課題です。
ろ過テスト条件
- 対象ワーク(材質):鉄系材料 + フェノール埋込樹脂
- 加工内容:試料研磨(自動研磨機)
- 使用液:水
- 使用研磨紙:#240
ろ過の様子
実際の研磨工程から出た濁り水がFILTEXを通過し、透明な水に変化していく過程を撮影しています。模擬水ではなく実排水での検証です。
検証結果
#240の研磨紙による試料研磨で発生した高濃度の微細スラッジ含有排水が、目視で透明なレベルまでろ過されました。金属粉と樹脂粉が混在する条件でも、急激な目詰まりを起こすことなく連続的な処理が可能であることを確認しています。
同様の排水でお困りの方へ
ワークの材質や埋込樹脂の種類、研磨紙の番手は現場ごとに異なります。FILTEXでは、お客様の実際の排水をお送りいただき、無償でろ過の実証テストを行っています。ろ過後の水をお返ししますので、導入前に自社の排水で性能をご確認いただけます。